Behind the story 2020tokyo-18-1,2

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 その一~その四
■[2015]第二章 その一~その六
■[2015]第三章 その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十八章 「2020東京五輪クライシス」


<第十八章:その一>


 2019年10月22日、令和天皇・皇后の即位の礼正殿の儀が行われた。内外約2000人を迎賓され、無事日程を終えられた。個人的には平成天皇・皇后時代でほとんど馴染んでいたせいか退位にはとても残念に思えた。祖父は近衛軍団属していたのにもかかわらず、226事件の叛乱側に付いた。昭和天皇に対するわだかまりを終生押さえがたくしていたことを祖母からよく聞かされたものだ。私が三歳の折、復員して10年後の祖父の臨終の床にいて祖母が泣いていた記憶がかすかだが残っている。日本人として皇室に対する畏敬の念は変わらないが、在位する人により相対的な評価は存在する。こと昭和天皇に対するわだかまりは祖父のDNAを受け継いだ者にとっては捨て去ることはできない。その点では戦後の混乱期で皇太子になられた平成天皇・美智子皇后様には尊敬の念は終生揺らぐことはないだろう。自分がこの世を去ったあとでもご在位はあるだろうと察する令和天皇・皇后に対しては馴染みはまだないが、平成天皇・皇后以上の敬いと親しみが今後増すことを切に願っている。
 IOCのバッハ会長が国際陸連会長のアドバイスを受け、開催都市の東京都に打診することなくトップダウンで札幌に決定したと事後通告していたことがわかった。気候の変動のせいか今では東京でも札幌でも真夏の気温は同じくらいにもかかわらずだ。確かに札幌の方が気温が高い日もあった。穿った見方かもしれないが、日本は戦後74年間米国の植民地と化していることで、彼らの人種的な優越意識が先行してしまった感があると思うのは自分だけだろうか。中東のドーハで世界陸上を開催するとき、マラソンや競歩で世界陸連は酷暑や高湿度で参加選手達に異変が起こるくらいの予測はできていたはずだ。予測通りドーハのマラソンと競歩では深夜の競技開始にもかかわらず参加選手への大きな負担となり相次ぐリタイアが続出した。これでは東京も危ないと思い、世界陸連はIOCのバッハ会長に直談判したという。常識的に見て、開催地変更は「世界陸連→東京都&IOC→総会での調整案」が妥当だとは思うが、突如としたIOCのバッハ会長が決断した背景には、東京に対する失望感があったのではないかと考えている。なぜなら、東京に誘致を決定したまでは良かったが、安倍首相の原発汚染水の完全コントロール発言(しかしこれはそうではなかった。今でも問題は山積中)、新国立競技場ZAHA案の撤回、エンブレムの盗作問題、誘致での裏金問題(進行中)、開催都知事達の不祥事、日本のスポーツ界の不祥事の数々などが噴出し、IOCでもさぞかし嘆いていたことだろう。バッハ会長は、2020東京五輪の成功よりも、史上最低の五輪大会でもかまわないという心理はないわけではないと思う。米国のテレビ局が放映権を独占しているあまり、アスリートよりも視聴者優先になってしまったのは問題だ。例えば平昌冬季五輪では厳冬の吹雪の深夜に決勝を開催したのはどう見ても非常識に思える。商業主義に走りすぎた五輪の体質は見直しの時期に来ている。酷暑での五輪はマラソン・競歩だけではない。他の方面からの要求も今後増してくるのではないだろうか。小池都知事が最終決定者であるIOCに断固として対立することにもなれば、マラソン・競歩の中止どころか、東京開催をIOCに剥奪または変更される可能性も残っている。まさしく2020東京五輪クライシスだ。




<第十八章:その二>


 2019年のラグビーワールドカップが日本で開催され、残るはイングランドと南アフリカの決勝を残すのみとなった。日本のチームは半数が外国人でネイティブジャパンではないが、世界のスポーツは国籍が入り乱れての戦いとなるのだろうか。リーチ・マイケル率いる日本は予想外の活躍で予選では4連勝を飾り、16強の仲間入りを果たした。ラグビーはサッカーや野球とかに比べいささかまだメジャーではない立ち位置にあると思うが、W杯での善戦でにわかファンがどっと押し寄せた。体力がものを言うシンプルすぎるスポーツなだけに、逆に試合技術や戦略の是非に注力しなくても楽しめるスポーツという認識を植え付けられたのではないだろうか。
 年金財政が揺れに揺れている。在職老齢年金が廃止になるという報道を目にした人は多いとは思うが、仮に廃止になったとするとおよそ年額一兆円もの財政支出が必要となる懸念から、慎重な議論が進められてはいる。もし廃止になったら得をする世代が出てきて、年額120万円もの年金が支給されることになる。一般企業の一年分の相当額となるから、得をする世代も出てくる。65歳までは28万円の縛りがあるが、企業の雇用義務が65歳までなのだから現状維持でもいい気がする。65歳以上の就労では多くは稼げないから現状維持でいいと考える。ただし、月収の計算では月額給与と賞与、交通費(給与扱いになる)の合算である事を忘れてはいけない。特に通勤交通費では多額の方もいるだろうから再確認してみよう。特に年金関係では月給と賞与は別々で標準月収で年額計算されている。70歳までの雇用は企業の努力義務だがこれを早急に義務化し、75歳までの雇用は企業の努力義務にすれば高齢者の就労意欲は減退することはないと思う。将来年金を受給する現役世代の反対は多いと思うし、年金財政の健全化の方を優先するべきだろう。廃止によって得をする世代の記事が週刊誌で報じられてはいるが、それによって不利を被る世代との確執は避けられなくなる。
 新閣僚の相次ぐ失言や非常識な発信が目を覆うほど巷を闊歩している。世界からみれば、日本の議員はその程度のものかと冷笑されているに違いない。それが現実で起こっているのだから、その責任は主権である我ら国民ということになる。萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言が批判されても形だけの謝罪でマスメディアは突っつこうとしないのは問題だ。経産大臣や法務大臣らが公選法違反に抵触してもお構いなし、小池都知事のマラソン・競歩の北方領土開催発言、環境大臣の身の丈に追いつかない答弁やセクシー発言、日本政府が被爆国でありながら核兵器禁止条約に署名できない不条理など、常識を疑う為政者の姿を見るたびに、226事件の青年将校の純粋な叛乱動機の心理が思い浮かんでくる。埼玉県知事と大野参議院議員の入れ替え茶番劇に有権者達はかなりしらけていた。与野党を問わず、議員特権が横行するのが絶えないのはこの国の政が腐れかけている証拠だ。日本はもはや先進国ではないそうだ。戦後の日本は先進国という幻想は永年の米軍駐留という歴史のなかで生まれ、本当の意味での日本国の完全独立を阻んでいる。サンフランシスコ講和条約は米国だけとのもので、東南アジア諸国とではない。為政者の知的レベルと常識性にはもはや期待してはいけない。極端な話、一時的な軍事政権を作り正常な政治を取り戻すカンフル剤が必要なのかもしれない。私の次の世代に日本のカストロやゲバラが生まれないとも限らない。安倍政権では全く期待できないが、未来の日本のために、いま必要なことは議員報酬制度や公務員の改革を見直すことだ。



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