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Showing posts from November, 2019

Behind the story 20200tokyo-18-4<濃姫の代役に川口春奈>

<第十八章:その四>  令和天皇・皇后の儀式もようやく終わったが、永田町界隈では「桜を見る会」騒動で政治のレームダック化がどんどん加速している。内閣府が主導して開催したイベントは地政学的にも権力側が有利に政を行える利点をものの見事に悪用した一件で、日本国全体の不安要素を助長する深刻な道徳観の崩壊を意味している。森友・加計学園問題からはじまり、PKO日誌の隠蔽工作や議員の不祥事が後を絶たないのはどうしてなのか。どうやら官邸の私物化は安倍政権にとってはなくてはならないツールと化している。官邸の堂々としたアンフェア主義が正しい日本の道徳を破壊しているのは明らかだ。日本はもはや法治国家の域を大きくはみ出している。総理の在日数も11月20日で憲政史上最長となったが、この7年にも及んだ安倍政権は今後別の政権となったとき、国民の記憶や歴史からかき消される可能性はなくもない。政府や官僚が公文書を堂々と破棄するくらいだから、担当政権の行いもすべて破棄されたとしても誰も文句は言えないことになる。そのくらい、公文書というのは神聖なものであり、公僕の書類は厳重に取り扱うべきものなのだ。次世代の政権ではもっと過激な保守の政を行い、ヒトラーのような独裁政権が誕生したとき、官邸主導の私的な扱いがもっと悪用されるに違いない。日本の国民は半数が投票を棄権する。その結果圧政で虐げられることがあっても、もはやあきらめるしかないだろう。はたして解決方法はあるのだろうか。それは自業自得ともいえる投票棄権を見直し積極的な国政への関心を抱く以外にないようにも思える。自分はもう生きてはいないが、今世紀中に日本が共和国制になるのもそう遠くはなさそうだ。日本という国が存在していればの話だが、今のままだと消滅の懸念は消えない。人間というのは一度権力のトップに居座るとその居心地の良さから離れられず、政の全体像を捉えられなくなり、誤った判断と偏向的な理念を自分に植え付け、さらなる権力のうま味を追い続ける習性をもつ動物といえる。そこに有権者の関心が薄れてくれば、権力側はますます偏向的な政に走るという道を歩むに違いない。日本でのまともな二大政党政治の到来はこの目では見れないかもしれないが。  米国ツアーを制覇した渋野選手の笑顔がすっかり消えているように見える。訓練された笑顔づくりは結構疲れるのかもしれない。無理をしてまで

Behind the story 2020tokyo-18-3

 2009年に米国と契約を交わした三菱スペースジェット(MRJ)の100機のキャンセルがあった。これまでキャンセルは米国の都合か機体の未完成から来ているが、MRJは日本初の国産ジェット航空機だが、実はエンジンは米国製で日本は組み立てだけの箱物同然の航空機ででもある。戦前の三菱零式戦闘機(ゼロ戦)に苦しめられた米国が、戦後の日本の純国産航空機製造禁止を唱えたのは至極当然かもしれないが、戦後74年も日本が純国産ジェット機を開発製造できない風土を作ってしまったのは実に悲しい。未だに米軍が駐留基地と制空権を握っている影響から、2020東京五輪での民間の航空機の航路制限に至るまでになった。横田基地の制空権は広大で関東をすべて含んでいる状況だ。日本全土といってもいい。ようやく「心神」ステルス戦闘機の試験飛行は終えたが、実戦配備はいつになるか見当が付かない。新たなゼロ戦の姿を見た米国の心境はいかばかりだっただろうか。  1972年ニクソンと中国との電撃的な国交を結んだ一年前に、周恩来氏とキッシンジャー氏が秘密外交を行い、その会談の内容が2002年に公文書として機密解除された。国家の公文書の大切な扱い方は国のレベルを推し量る上での評価の基準になるが、とりわけ日本は公文書に対する考え方が雑で先進国とはとても思えない風景をさらし続けている。公文書を大事にするということは国の公用語を重んじることになり、豊かな言語コミュニケーション文化を生むことになるのだが、戦後押しつけられた英語を脅迫的に大学試験のマチエールにし、「身の丈」という格差の生じる学習環境を容認した萩生田文部科学大臣の罪は甚大だ。英語なんかよりも日本語の掘り起こしに力を入れるべきである。英語は話せるがあえて日本語だけで事を済ませる。そういうスタンスもありだと思う。フランス人が英語は話せるのにフランス語しか話さない、関西人は関西語しか話さない。英語と日本語は周波数が違うのではないかと思う。無理にネイティブになる必要はない。2020東京五輪のおもてなしの一環として、外国語対策を講じてはいるがすべて日本語で案内するというのも「おもてなし」といえないだろうか。今の中国は参考にならないが(魔の文化破壊大革命)、清国以前までの中国は世界の模範となるべく公文書(史実)に対する意識はとても高く、中国5000年の歴史を現代人が垣間見る事ができ

Behind the story 2020tokyo-18-1,2

■「初めて読まれる方へ」■ ・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。 ★目次・進捗状況★ 「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo) <2015年~20208月の開催日まで継続予定です> ■[2015]第一章 その一~その四 ■[2015]第二章 その一~その六 ■[2015]第三章 その一~その八 ■[2016」第四章から第七章 ■[2017」第八章から第十章 ■[2018」第十一章から第十三章 ■[2019」第十四章から第十八章 ■[2020」第十九章から第二十章(予定) <登場人物> ・僕:中山正輝 ・僕の妻:恵理子(野猿系) ・僕の長女:千鶴(野猿系) ・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長) ・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>) ・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君 ・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ) ・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。 ・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家) ・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父) ・銀座の若旦那衆他 ・霞ヶ関官僚、国会議員他 ・その他随増殖・・ 「はい、こちら2020東京五輪」(B