Behind the story 2020tokyo-19-1-4

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。私は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学の商学部で学んだ。みどり君と私はピュアな慕情関係となってしまった。私の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~2020、7月の開催日まで継続予定>
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章

<登場人物>

・私:中山正輝
・私の妻:恵理子(野猿系)
・私の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪」




<第十九章:その一>



 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないのは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。




<第十九章:その二>


 世界陸連とJOCは2020東京五輪の招致活動の頃からの深い因縁でもあるのだろうか。ドバイでの世界陸上の酷暑による選手への悪影響があった。そのため2020東京五輪のマラソンや競歩の開催地変更となったわけだが、そもそもドバイでの世界陸上開催には高いリスクがあった。今度は厚底シューズが補助器具での不公平感のため使用中止かと言う報道があった。マラソン・競歩の開催地変更と厚底シューズ中止問題はどれも世界陸連からの申し出が起因していると言われている。IOCバッハ会長はセバスチャン・コー世界陸連会長の言われるがままにあるらしい。セバスチャン・コー氏は元陸上中距離で金メダルを獲得し幾度も世界記録を出している。イギリスでは男爵の称号ももらい貴族としての議員にもなっている実力者でもあり、その発言力は大きい。将来のIOC会長にもなれる勢いがある。元世界陸連会長のディアク氏は収賄問題で、フランスの裁判にかかっていて、その息子は逃亡中。2020東京五輪の裏金問題でのキーマンとなっている彼に招致での成功報酬ととられかねない行為を竹田前JOC会長が行った。その件についてもフランス検察は捜査中で、竹田氏は日本国外には出られないので目下幽閉中といっていい。そういうわけで、世界陸連の発言力に対して日本陸連・JOCは打つ手が全くないのである。2020年大阪国際マラソンで、松田選手が二時間21分47秒で優勝し、三人目の代表に名乗りを上げた。2019年9月のMGCでは二時間29分51秒の4位で、今回はなんと8分の記録更新での快挙だ。次の名古屋ウイメンズマラソンで、この記録が抜かれなければ松田さんは晴れて代表の仲間入りとなる。びっくりしたのは、彼女がはいていたシューズは厚底ではなかった。パラリンピックでも身障者への補助器具が認められているが、健常者同様、使用に際しての有利・公平性を最大限注視をしていかなければならないだろう。そう考えると厚底シューズの使用問題はそう簡単に結論がでることにはならないだろうと考えている。IOCは世界陸連に歩調を合わせないでほしいし、結局認めざるを得ないんじゃないかとも思っている。
 中国でのコロナウイルスの猛威で、即渡中国からの海外渡航禁止命令という非常事態となった。SARSの実に10倍以上もの感染規模ということから見ると死亡者は5000人規模になると予想されている。中国当局も打つ手がなく深刻な状況にある。あと半年か一年は拡大の一途かもしれない。2020東京五輪開催中止という事態になる可能性は排除できない。第二のペストウイルスになる可能性はある。



<第十九章:その三>


 中国の新型コロナウイルスが世界中に猛威を放っている。今更、中国国内に野生動物(ネズミ・コウモリ)を食料にする文化があるとか、庶民の公衆衛生に対する認識が甘かったのが原因といってももはや後の祭りだ。日本の政府専用機(航空自衛隊)が中国に入れないのは如何に日本政府に中国への外交力がないか世界に示しているようなものだ。幸い民間のANA航空が手を差し伸べてなんとか急場はしのいだが、感染者の増殖は今後どうなるか恐ろしくて想像するのもいやになる。IR問題や桜関係で国会審議が停滞し、このまま日本政府の後手後手の政策が続くと、2020東京五輪開催も不可抗力での中止もあり得る。日米三大協定でがんじがらめにされている憲法改正どころでないのだ。たとえ開催されても、無観客試合での開催は可能と言われるが、当の参加選手達への命の保障はどうなるのか。。。WHOとIOCは重大な決断に迫られているが、個人的には今後の東アジアでの国際大会や2020東京五輪開催は到底無理ではないかと考えている。新型コロナウイルスが7月までに収束しない場合は五輪はおそらく開催できない。これまでの膨大な五輪経費は水の泡となる。官邸のノー天気な政が日本の未来を潰すのは決して許されるべきことではない。政治家にはこの国は任せられないと言う空気が蔓延している。226事件での青年将校の叛乱は軍閥・官僚・政治家たちのまつりごとへの戒めが起因とも思えてくる。国民の政治的無関心が官邸の暴走と不条理を招く原因ともなっている今は当時と酷似している。祖父に替わって再びお仕置きをしたいぐらいだ。三島由紀夫氏が生前「議会制民主主義には大義がない」という主張をしていたが、今の国会審議を見てもあながち間違いではないらしい。
 中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスだが、有効なワクチンがないようだ。一部では陰謀とか細菌兵器とか極端な見方の言う人もいるが、とにかく日本では自分の身を守る手立てが示されていない。政府の対応は各国に比べて余りにも遅すぎるし、外国人からの防疫対策も皆無に近い。悪いけれども、日本に今後入国される方はしばらくの間(潜伏期間)は隔離に耐えて国内での拡散の助長をしないでほしいという意見が大多数だろうと思う。ピークは半年先という予測をする人もいるが、おそらく一年以上は収拾がつかないと見ている。今は2020東京五輪開催どころではない。新型コロナウイルスウイルスにかからない留意点を皆さんと共有したいと思う。

■新型コロナウイルス緊急十大対策

1)普通のマスクでは効果がない。するならN95マスク(医療用)だが高価で息がしにくい。
2)イソジン(ポピドンヨード液)を常備する。
3)アルコールは避ける。(ウイルスへの抵抗力が弱くなる)
4)指で鼻くそを掘らない。清潔でない指から鼻を刺激するのは感染しやすいし自殺行為。
5)睡眠は充分にとり、人混みの中に身を投じない。
6)暴飲暴食は避ける。(腹七分目か八分目に抑える)
7)体力の維持と強化を図る。(抵抗力を高める努力をする)
8)規則正しい生活をする。
9)こまめな消毒と手洗いは必須事項。
10)これと言った有効な薬はない。自然治癒力で克服する。有効に見えそうな薬でも副作用と後遺症は避けられない。14日間の潜伏期間を耐え忍べば、その後は身体に抗体ができ二度とかからなくなる。今はそうするしかない。





<第十九章:その四>


 2020年2月12日現在、中国当局の発表によれば武漢発の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は4万4千人規模になり、死者が1100人を超えた。中国の専門家の間では新たな見方が提示されている。潜伏期間が最長24日間という。菌とウイルスは種類が違うが、中世のペスト流行の規模(死者5000万人)にはならないでほしいところだ。野生動物を介してのウイルス感染という見解は正しいのかどうかは知らないが、武漢の生物科学の研究所(生物兵器研究という見方もある)からの流出も考えられないわけではない。海鮮市場からは30kmの位置にあるらしい。うかつに憶測で口にはだせないが、推測は自由なので、個人的には人工的に研究されていたものから流出感染した疑いがあると思っている。だから、ワクチンが出来るまで18ヶ月というのは理解できる。人民解放軍の兵士にも犠牲者がでたといいう情報もあり、それが中国共産党王国の崩壊の序章にもなりかねない状況にあることも、頭の片隅に置いておいた方がいいと思う。清王朝の崩壊も中華人民共和国も武力による下克上だったから、新型コロナウイルスの感染具合によっては、人民解放軍が名前の通りに人民を現中央政権から解放し、新たな政権を作る可能性は充分にある。ウイルスのピークは早まり楽観視されすぎている。習近平氏の4月上旬の訪日は延期せざるを得ないだろう。感染のピークが4月、5月というが、パンデミックが勢いを増せばあと半年や一年は完全に終息しない。2020東京五輪は中止に追い込まれる事態となることは避けられない。
 横浜に寄港しているダイヤモンド・プリンセス号は3700人を乗せた豪華客船だが、日増しに感染者数が増している。中途半端な政府の対応が問題となっている。中国に忖度するWHOのエチオピア出身の事務方は、中国から多大の借金をし返済の猶予をしてもらっている事情から、当初は北京政府の対応を擁護賞賛発言していたが、ここまで感染が拡大すると、もはやそんなことに構っている場合でない事が身にしみたらしい。発言が慎重になった(普通になっただけだが)。日本政府は他のクルーズ船はすべて入国拒否をしているが、航空機の場合では歯止めがかからない。米国のように一定期間中国からの入国全面拒否の措置も必要だったのではないか。「やむを得ない事情」で14人が国内の自宅に帰らせたと言うが、政府はその事情にお茶を濁しているのには腑に落ちない。そのことで、日本の国民全員が危険に晒される可能性はなくもいないので、飛行機やクルーズ船の方には申し訳ないけど、例外は認めるべきではなかった。偽陰性4000人が野に放たれ、いつ陽性になるかは未知数だが私たちは覚悟はしておいた方がいい。入国拒否をされたクルーズ船がカンボジアで許可されたが、その地にはウイルスの有無を図る環境にはないので受け入れられたのだろうか。アフリカ大陸には中国人が数百万人規模流れているが、それとて医療環境が整っていないことから、新型コロナウイルスの感染具合が不明で、数値には表れていない。想像からして、全世界的には数十万人規模で感染しているものと推測することができる。
 米国の大統領選の戦いが始まっている。2016年ではヒラリー氏の当選確実が9割近くあるとマスメディアは伝えていたが、サンダース氏を推していた有権者が、隠れトランプ票に流れてしまった。2020年ではその逆で、トランプ氏が9割近くの確立で再選が有力視されているが、最後の最後まで蓋を開けてみなければわからない。民主党では若い候補者が意気揚々とした発信と可能性を示してはいるが、トランプ氏との力の差は歴然だ。バイデン氏はすでに賞味期限が切れている感が強く、ウォーレン氏は米国発の女性大統領という期待もあるが人気はもう一つ足りない。2020年は隠れサンダース票が、トランプ再選の夢を打ち砕く事だってあり得ないわけではない。今のホワイトハウスは不備だらけといっていいだろう。北朝鮮との対話はあってもそれ以上の期待は出来ない。自国優先主義は最後には自分の首を絞めることになる。トランプ氏はそのことを肝に銘じるべきだ。世界のリーダー不在の今、私たちの地球文明は今後どこに向かうのだろうか。


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