"Humanity and pandemic, coexistence with coronavirus"
THE NEW HISTORY EYES Presented by hirotsugu nishina Vol.0040 … 『人類とパンデミック、コロナウイルスとの共生』 COVID-19 の感染拡大がこれまでの勢いを超え、ウイルス株がアルファ株→ベータ株→ガンマ株→デルタ株と変異し、ラムダ株というこれまでとは数段感染力の強いものになっている。ワクチン接種を二回で完了しても、三回目の接種も必要となるとワクチン開発製薬会社はアナウンスしているが、ブレイクスルー感染(二回接種しても再び感染する)も顕著になっている。ウイルス感染の終息はワクチンだけでは難しいという状況だ。特効薬もまだ完全なものが出来ていないという事情もある。 2020 東京五輪開催中止という英断をせず、 2020 東京五輪開催とコロナ感染は無関係という日本政府の見解は全く理解できない。海外のメディアも五輪の強行開催に警鐘を鳴らしている。私の勝手な筋立てだが、ギリシャ文字のラムダというのは 4 番目のデルタの次にではなく、いくつか飛び超えての順番で、その文字の扱いからみて相当デルタ株より強い感染力をもった変異株だということがわかる。そういう意味で考えると、 2020 東京五輪変異株が認められれば、最後の文字のオメガ株に匹敵する感染力となる可能性は排除できない。五輪開催都市がロックダウン相当の状況でも強行に大会を遂行したら負の遺産を次世代に渡すという事になるかも知れない。これは日本にとって恥ずべき問題だ。紀元後 2000 年間、大きく分けて三回ほど人類はパンデミックと遭遇した。天然痘は現在ワクチンを接種すれば生涯効果があるとされている。インフルエンザ(スペイン風邪)は 5000 万人から一億人が死亡した。黒死病(ペスト)は六世紀、 14 世紀、十九世紀から二十世紀にパンデミックになっている。十四世紀の中国から発生した黒死病は、全人口の 50 %が死亡、それがシルクロード(貿易)などをわたって、ヨーロッパ・北アフリカ・中東に広まった。ヨーロッパでは当時の全人口の三割が死亡、十九世紀においてはインドで 1200 万人ほどが死亡した。今回の COVID-19 は三年で二億人が感染し、 500 万人が死亡するという状況にあるが、事実上治験を兼ねたワクチ...